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あじろ けい

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第17話 新しい出会い

 きっちり月2回、真衣は合コンを開催している。大学卒業してすぐに始められた合コンはもう何度行われたかわからない。出会いは多いにこしたことはないというのが真衣の考えで、ぐずぐずしているといい男は他に取られてしまうからと、まだ焦る年でもないのに、真衣は結婚に対して真剣だった。
 真衣ほど真剣ではないにしろ、奈々子も出会いを求めてできるだけ参加するようにしていた。結婚も就職活動も、早目に手を打っておいて損はない。だが、香水プロジェクトに携わるようになって合コンどころではなくなり、しばらく足が遠のいてしまっていた。
 考えてみれば、このところ太一以外の男性と話をしていない。男の人とはどんな話をすればよかったかと考えているうちに、奈々子は待ち合わせ場所のイタリアンレストラン「ピノキッオ」に着いてしまった。
 青いドアが目印だと聞かされていたレストランの前にはすでに真衣が来ていて、男性と楽しそうに話をしていた。
「奈々子!」
 真衣のほうがめざとく奈々子をみつけ、手をふった。振り返った男も軽く、会釈をしてみせた。
「女性の『かわいい子を連れていくから』は、あてにならないけど、今日はホントにかわいい子ばかりだね」
 村上和也と名乗った男性側の幹事の男は、失言とも取れるお世辞を口にした。
 細身のスーツに身を包み、ネクタイは外してシャツのボタンを開けていたが、だらしないというのではなく、うちとけた感じがする。ややパーマのかかった髪は長く、少し明るい色が入っている。男性とは思えないほど肌がきれいで、ヒゲなど生えなさそうな、つるりとしたあごだった。外見から華やかな職種を連想した奈々子の予想はあたっていて、その後の自己紹介で和也は広告関連の仕事をしていると言った。
「もう1人は遅れるってメールがあったから、先に入ってようか」

 和也はワインに詳しいらしく、席につくなり、真衣と奈々子の好みを聞き出し、それぞれにあったワインをあてがってしまった。
「ねえ、この店、選んだの、真衣?」
 奈々子は小声で真衣にたずねた。
「ううん、村上さんのチョイス。センスいいよね」
 真衣はどうやら村上に狙いを定めたようだった。自分のホームで勝負するなら村上に勝ち目がある。真衣はまんまと村上の手の内にはまったらしい。
 外見がソフトで、女性のエスコートに長けた男性は、どうかすると女性を、自分を飾りたてるためのアクセサリーのように考えがちだ。彼らは、自分のテリトリー内に獲物を誘い込んで狩りをする。彼らは恋愛という狩りを楽しむだけであって、結婚は考えてもいなかった。
 口当たりのよさについ手を出してしまって悪酔いし、あとで泣くはめになるとわかっていながら、真剣に結婚を考えているはずの真衣はそういう男性にばかりひかれている。当の真衣ではなく、毎度愚痴を聞かされ続けてきた奈々子のほうに、その手の男への免疫抗体ができてしまって、和也もその手合いの男かと、奈々子はガードをかたくした。
「悪りぃ」
 ワインで乾杯し、3人それぞれの簡単な自己紹介が終わった頃、2人目の男性が現れた。
 男性側の2人目は、鈴木太一だった。

テーマ:オリジナル小説
ジャンル:小説・文学

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